「清水沢小学校を記憶する調査室」展、開催中です。

2月9日から清水沢コミュニティゲートにて、企画調査展示 「清水沢小学校を記憶する調査室」が始まりました。

解体時に発見された、清水沢小学校の門標。
ゆうばり小学校で保管しているものをお借りしてきました。

年表「あなたと清水沢小学校」は、ご自身と小学校との関わりをテープで表していただいています。

  

映像は、解体時に許可をいただき記録させていただいたもの(小林直樹さん撮影)と、清水沢コミュニティゲートで滞在制作を行う菊池史子さん「忘れない歌」の清水沢小学校部分。
シニアフォトキャラバンの平野敬子さんが撮影した、2015年冬の清水沢小学校の写真も。

  

また、みなさんから寄せられた記憶・記録を、随時展示に追加しています。
これが、展示の根幹部分です。
来場者の方のお話を伺っていると、ひとりひとりの記憶が、まちの歴史を形づくっていることを強く感じます。
学校はまちを育て、また学校もまちによって育てられたのだと言えます。

2月11日には宮前集会所で、卒業生のトークイベントを行いました。
昭和37年に卒業した上木和正さん、平成元年、最後の卒業生となった櫻井暁さんの父娘に思い出を伺い、記録しました。
会場には20数人の方にお越しいただきました。卒業生という方はわずかで、市外や道外からも。
同窓会などとは違い、別々の記憶を持った人たちが、清水沢小学校を鏡にして自分の記憶を思い起こす場となりました。

ここに、本展のねらいの一つがあります。

誰しもが持つ、小学校の頃の記憶。
私自身、今回の展示の準備で子供の頃を思い返すことになったのですが、それは遊びに行った同級生の家や通学路、公園、駄菓子屋、文房具店など、まちの風景と一体となったものでした。
学校の記憶を思い起こすことは、「自らを育ててくれた地域を考える」ことに繋がるのではないのでしょうか。

またこれらを語る時は、その人が主役になるのです。
市井に生きる人々一人ひとりが持つ記憶の積み重ねこそ、まちの歴史であり、そこに光が当てられるということは、清水沢という一地区に限ったことではなく、普遍的な意義がある。
このようなことを、本展を通じて伝えることができたら幸いです。

展示企画・調査/佐藤真奈美

 

イベントの概要はこちらをご覧ください。
清水沢コミュニティゲート企画調査展示 「清水沢小学校を記憶する調査室」

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