「夕張まちもの語り」ツアー終了しました
以前お知らせしたJR北海道のツアー「夕張まちもの語り」が10月25日・26日、28日・29日の2行程を終え、終了しました。
夕張の記憶と未来をみつける旅「夕張まちもの語り」 | 清水沢プロジェクト
JR北海道さんが新たに企画するツアー「まちもの語り」シリーズの第一弾として、夕張の記憶と未来をみつける旅「夕張まちもの語り」が、10月25日(水)出発・28日(土)出発の二回にわたり開催されます。一般社団法人清水沢プロジェクトは、企画ならびに「語りびと」の一人として参加させていただいています。 …
どちらの出発日も定員15名の満席となりました。
参加者は夕張出身の方もいれば、8歳から90歳までバラエティ豊か。
道外からわざわざ参加された方もいましたが、なんと市内在住の方もいました!
1日目
まずは石炭博物館へ。2回目は鈴木直道市長がお出迎えしてくださいました。
今年リニューアルオープンした模擬坑道で、炭鉱の坑内のことを学びます。
いきなりお昼ごはん。ゆうばり屋台村各店の看板メニューの中からあらかじめお好きなメニューを選んで頂くスタイル。
私は「つるちゃん」のこのツアー限定の特別メニュー、夕張の長いもや花豆など夕張産の食材を使ったジンギスカン定食をいただきました!
その後、JR清水沢駅〜三菱大夕張鉄道南大夕張駅跡で炭鉱の鉄道のことを。
(行きのバス車中では、三菱大夕張鉄道保存会作成のDVDを見てきました)
そして旧北炭清水沢火力発電所で炭鉱の電気のことを学び、清水沢コミュニティゲートで炭鉱の暮らしのことを学びました。
※このあたりは自分で喋っていたので全く写真を撮っていません^^;
再び清水沢駅に戻り、16:08発の夕張行き普通列車に乗車!
現役の鉄道路線こそ、夕張の宝物の1つです。
運転席の後ろで見る”隧道”稚南部トンネルは、レンガ巻きのトンネルが中でぐにゃりとカーブしており、とても迫力がありました。
夜は「石炭が燃えるところを見てほしい」ということで、みんなで石炭ストーブを囲みました。
懐かしいという方から、初めて見た!という方までさまざま。
赤々と燃える石炭の炎を、目に焼き付けて。
2日目
早朝のズリ山登山。これからの夕張の中心部と、石炭の産出システムをなぞることができる、炭鉱の面影が色濃い清水沢地区眺望…のはずが、1回目の朝は寒くて天気がよかったため、ものすごい霧。
9時には晴れるはず晴れるはず…と念じながら、頂上に(若干の引き伸ばし作戦も行いながら)登ると、サーッと空が晴れて雲海になりました!
降りるころには五里霧中状態で登ったのが嘘のように晴れ渡りました。
地元でもなかなか出会うことのない、素晴らしい体験でした。
その後鹿島地区まで走り、シューパロ湖を見ながら大夕張のお話を。
そう、このツアーは、いまの夕張に繋がるいくつかのストーリーを追うツアーなのです。
2日目は未来の夕張を見るため、できたばかりの夕張シューパロダムの見学、炭都夕張の栄華の象徴で、この10月に再び公開が始まった旧北炭鹿ノ谷倶楽部(夕張鹿鳴館)、公開から40年を迎え、幸福について考える施設としてリニューアルオープンした幸福の黄色いハンカチ想い出ひろばの見学を行いました。
なるべく北炭時代の様式がわかるように工夫をこらして改装中の鹿鳴館。
現在は特別公開とのことですが、展示方法などにいくつもの見習いたい点がありました。
2行程を終えて
このツアーは、JR北海道が地域振興を志向した新しい形のツアーとして企画したものです。
夕張を形成してきた炭鉱や鉄道のストーリーを提示し、まちづくりにつなげる活動を行っている清水沢プロジェクトでは、今回のツアーとコンセプトが合致するということで、企画段階から担当者の方々と打ち合わせを重ねてきました。
私たちとしては、私たちのスタイルが活きる団体旅行のかたちというものを構築できたのではないかという点で、大変意義深いものでした。
お客様同士が仲良くなり、ガイドの私としても全ての方とお話ができる、和気藹々とした雰囲気。
しかしこれはひとえに、ご担当者様の努力であったり、市役所のみなさんや市内のさまざまな事業者のみなさんが「お客さまに喜んでいただきたい!」という一心で協力してくださったからではないかと思います。
私も同じくお客さまをお迎えする立場ではありますが、お客さまはもちろんのこと、夕張市内のみなさんに向けても、本当に心から感謝申し上げます。
トップの画像のようなお二人の組み合わせは、知らない人達同士が同席する団体旅行というかたちではないとあり得ないことだなあと感じました。