宮前町浴場閉鎖方針撤回を求める署名を行っています
市営宮前町浴場は1971(昭和46)年に北炭が炭鉱住宅街の地区共同浴場として設置し、暮らしを支えてきた存在でした。市営浴場となっても地域のコミュニティを支え、近年の住宅集約事業により公衆衛生の場としての役割をほぼ終えても、風呂付きの住宅から通い続ける人が多くいます。まちの姿は変わっても、地域活力の高い宮前町のコミュニティ維持に貢献している「生きている炭鉱遺産」と言えます。
このたび夕張市から2025年8月末をもって閉鎖の方向で検討する方針が示された事に対し、雇用や地域コミュニティにとって計り知れない大打撃であることから、私たちは以下の提案を示し、宮前町浴場閉鎖方針撤回を求めます。
夕張の人情の温かさを育んできた炭鉱の共同浴場は「夕張そのもの」のシンボルであり、どんな遺構や展示施設にもかなわない文化財的価値があります。今こそ皆の力で、夕張が夕張である最後の砦を残すために強く求めていきたいと考えていますので、ご協力をお願いいたします。
宮前町内会
宮前町浴場利用組合
一般社団法人清水沢プロジェクト
一、財政再生団体脱却後に残すことができる唯一無二の「生きている炭鉱遺産」として、文化財的な価値を認める。
一、「公衆衛生維持を目的とした施設」から、「地域コミュニティ維持および地域外の人々が地域と交流し関係人口を創造する施設」と位置づけを変える。
一、存続が必要な理由は極めて公共性が高いことから、今後も公営による浴場運営の維持を行う。
署名は2月いっぱいをめどに集め、夕張市長に提出しようと考えています。
情報更新
【2月20日修正】署名の実施方法「浴場で記入できます」→浴場掲示のポスターをご覧ください
【2月20日追記】3月議会の承認を経て条例が改正されます(これをもって閉鎖が決まります)
署名の実施方法
・宮前町内会の方…各戸回覧します。
・宮前町浴場利用者の方…浴場で記入できます。【2月20日修正】浴場掲示のポスターをご覧ください。(月・水・金 15:30〜20:00)
・こちらからダウンロードの上印刷し、ご郵送ください。(お手数ですが切手代<50gまで110円>をご負担お願いします)
送付先→068-0534 北海道夕張市清水沢宮前町39宮コ23 一般社団法人清水沢プロジェクト
※オンライン署名の利用なども検討していきますが、現時点では郵送による方法を先行して進めます。
宮前町浴場存続に向けての提案
署名の文面にもある通り、公衆衛生の場としての役割から、文化的な価値を認めたうえでのコミュニティ維持、地域内外の人々の交流の場として残すというように、考え方を転換しなければならないと考えています。
資金調達の考え方や、総合戦略での位置づけなども踏まえて、「宮前町浴場存続に向けての提案」を作成し、すでに夕張市に提出しています。
改修にかかる現実的な費用や、使用期限ギリギリまで使用を続けてきた夕張市の地域に対する寛大な措置などについても言及しました。
しかし浴場は、「それでもなお残すべき、生きている炭鉱遺産」です。
夕張の市民性を形成してきた炭鉱共同浴場は、夕張そのものです。
この浴場が浴場の機能を持ったままで、財政再生団体脱却後にまで残すことは、財政再生の集大成であり、夕張市が今後のまちづくりで大切にしようとしている「歴史と文化の継承」(まちづくりマスタープラン)を進めていくとの意思表示になるのではないでしょうか。
地域にとって大切な浴場の価値を、広くご理解いただけましたら幸いです。
連絡先・署名取りまとめ
一般社団法人清水沢プロジェクト
代表理事 佐藤真奈美
〒068-0534 夕張市清水沢宮前町39宮コ23 清水沢コミュニティゲート
0123−57−7463
info@shimizusawa.com