鈴木菜々子夕張滞在日記〜10/25

🎨夕張屋根模様のシルクスクリーンの巻

[夕張色のテキスタイルプロジェクト]の中で、夕張の屋根模様のシルクスクリーンプリントの生地を制作しました。

赤や青のトタン屋根の炭鉱住宅が並ぶ夕張は、なんだか懐かしくユーモラスな風景。この風景を生地にしたいと考えていたところ、シルクスクリーンの方法がぴったりなのではないかと、気づきました。

夕張でシルクスクリーンプリントのTシャツを制作している菅原さんに道具を貸して頂いたり、やり方を教えて頂いたりしながら、まずは版作り。
描いて持っていった住宅と木の原画を、透明フイルムに印刷したのち、版に感光していきます。
乾燥させながら、3日かけて作った版。うまくいきました!

次はいよいよ生地にプリントしていきます。
30メートルの布にプリントしていくということで、コロナ対策はしっかりしつつ、以前から興味を持って頂いた方や、お友達にお手伝いして頂きました。

どのくらいうまくいくのか、1日でどのくらい進むのか、私にも未知数だったのですが、皆さまがあまりに手際良く、そして楽しんでやってくださったのでなんと30メートルおおかた刷り終わってしまうという….!ビックリ&有り難しです。

みんなの手で布の上に少しずつ夕張のまちが出来ていく様子はなんとも楽しく、ワクワクするものでした!時々失敗してかすれたりすると、雪で消えていく家だね…などと実際の夕張と重ねたりもして、複雑な心境にもなりました。。

夕張シルクスクリーンのパイオニア菅原さん、清水沢プロジェクトの佐藤さん、ぴったりな場所を快く貸してくださった安斉さん、そして参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!!
皆様のおかげで、着々と卒業制作が進んでおります。

今回制作した生地は、回り回ってまた市民の皆様の手に渡ります。りすたに設置する予定です。夕張の生地を使って、素敵なものを作ってくださると嬉しいです。

(文・写真/鈴木菜々子)