活動日誌 | 2月27日若菜東小学校

4年目となる今年の滞在制作は夕張市内外の方から親しまれている夕張名物「ぱんぢゅう」屋さんから始まりました!

店内に香る優しいぱんぢゅうの香りに癒されながら、店主の沼さんに若菜東小学校のインタビュー撮影を行いました。
若菜で鮮魚店を営んでいたご両親が忙しく働く姿を見て、自分は大人になったら商売だけはやらないと思っていた沼さんですが、36年前に先代から「ぱんぢゅう」屋さんを受け継ぎ、「今はこうやって商売をしていて人に会えるから良かった」と伺いました。
戦前からあった「ぱんぢゅう」屋さん。こうして人の顔を見て買い物ができるというのは幸せなことですね。私はぱんぢゅうを食べると沼さんの笑顔を思い出します。

そんな沼さんの小学生の頃の一番の思い出を聞くと、錦沢へ行く途中のあの三段スイッチバックでした!
錦沢へ行った話は今までも何度か聞いたことはあったのですが、スイッチバックは初めて聞きました。
先週末に終了した展覧会の床に清水沢プロジェクトの佐藤真奈美さんが細かところまで再現してた三段スイッチバックを見た方も少なくないはずです。
そもそもスイッチバックすらよく知らなかった私は、展覧会の時に初めて夕張にもあったことを知りました。
そして今日はそれに乗ったときの思い出が強く残っていると沼さんからお聞きし、一人で盛り上がり思わずカメラを止めたほどです。
沼さん、今日は心があったかくなる話、心踊る話、たくさんありがとうございました!

共催 一般社団法人清水沢プロジェクト
助成 公益財団法人朝日新聞文化財団 公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団

(文章・写真/菊池史子)