活動日誌 |「忘れない歌」夕張にかつてあった小学校の校歌 2019年2月21日(木)
福住小学校卒業の洋子さんに今日はインタビュー&撮影をさせて頂きました。「何も特別な思い出がないのよー」と言った後に出て来る当時の日常にあったいくつもの出来事は、私にとってはすごく特別で、全部残さず記録したかったくらいです。
福住といえば人車ですが、大人を連れていない小学生の乗車は危ないという理由で禁止されていたそうです。
中学生の時には割とゆっくり走る人車に飛び乗ったのよ~と楽しそうに話してくれました。
小学校であった出来事よりも長屋での出来事の方がよく覚えているとおっしゃる洋子さん。
長屋では隣の家とは本当にベニヤ板一枚だけの隔たりだったということ。家にたくさん人が集まるときはそのベニヤ板をとって部屋を大きく使ったそうです。そして運動会の前には3列6棟の長屋の周りを走って練習して、地区対抗戦に挑んだそうです。クラス対抗戦よりも盛り上がったと伺いました。
個人的に校歌の歌詞の中で印象的だったのが、一番最初の”めぐる山なみ 日も高く”です。2016年現地調査を行った際に、福住小学校は高台にあるので、目の前にある山なみの景色がとても印象的でした。洋子さんから福住から見える高松の方の夜景は本当にキラキラして美しかったと伺いました。平地で育った私には高台がないので、そのような原風景を心に持っている洋子さんを羨ましく思いました。
洋子さん、素敵なインタビューと撮影、ありがとうございました!
福住小学校校歌
藤田貞雄 作詞
増川金之助 作曲
一、
めぐる山なみ 日も高く
あおぐひとみも はつらつと
希望はてなき 夕陽台
われらの 福住小学校
わがまなびやに 望みあり
二、
開く窓から 高らかに
はずむ希望の 歌声よ
みんななかよく 手をとって
心と身体 きたえゆく
われらの 福住小学校
わがまなびやに 光あり
三、
光あふれる まなびやは
はげむ よい子の ゆりかごよ
みがく心も 清らかに
はばたく夢を そだてゆく
われらの 福住小学校
わがまなびやに 栄えあれ
(文・写真/菊池史子)