調査室展が終わり、企画調査展示「清水沢小学校を記憶する調査室」を記録する調査報告書ができました。
3月4日、企画調査展示「清水沢小学校を記憶する調査室」13日間の会期を終えました。
会期中約75名にご来場頂きました。厚くお礼申し上げます。
最終日、昭和40年から50年までの10年間清水沢小学校にお勤めだった、恩田とみ子先生が、卒業生の息子さんと一緒にいらっしゃいました。
懐かしそうに校標に触れる先生。お願いして写真を撮らせていただきました。
最終日にも増えた記憶を記録し、誰に見せるわけではない最終形を展示して終了。
「企画調査展示・清水沢小学校を記憶する調査室」は、「調査室を展示する」という目的の展示でした。
会期中に徐々に増えていく展示物、寄せられる記憶をひとところに集めたら、どのようなことが起こるか。ひたすら話を聞くという行為によって何が起こるかを実験する試みでした。
調査の結果を展示するのではなく、記憶が集積していく調査室のプロセスそのものを展示したのが本展でした。(わかりづらい…)
準備ができ次第、「清水沢駅展覧会」を本展の発展バージョンに展示替えします。お楽しみに。
企画調査展示「清水沢小学校を記憶する調査室」を記録する調査報告書
そしてこのたび、企画調査展示「清水沢小学校を記憶する調査室」を記録する調査報告書が出来上がりました。
記憶と記録が行ったり来たりする、こちらも非常にわかりづらいタイトルです(^^;
この冊子を作るきっかけは、「久保田総合印刷さんに、最後に仕事をお願いしたい」という思いでした。
若菜で66年にわたり親子二代で印刷業を営んでこられた久保田総合印刷さんが3月末で閉店すると聞いたのは、昨年7月のシニアフォトキャラバンで代表の小澤さんの撮影をさせていただいた時でした。
「店を閉めるので、記念に撮影をしてほしい」と。
その後に来た菊池史子もお世話になり、彼女たちはこぞって、久保田総合印刷さんに名刺を作ってもらっていました。
年が明けてこの展示をやることを決定した時点では、アウトプットとしては駅展覧会に継承していくことしか考えていなかったのですが、久保田総合印刷さんになにかお願いできるとしたら、この展示で冊子を作ることじゃないだろうかと思い立ち、相談。
少ない予算ではありましたが、在庫にある紙を使ってもらうなど工夫していただき、70部制作しました。
営業最終日の3月30日に、本当に最後のお仕事として納品していただきました。
ここから世に出た数多くの文化の最後の1つに、私も加われただろうかと思いながら。
本冊子は、ご希望の方に1部1,000円(送料は部数問わず一律250円)で販売いたします。
ホームページ内にショッピングカートを設置したので、そちらからお申し込み下さい。
クレジットカード決済と銀行振込に対応しています。
行為そのものを展示するという本展の意図が、この冊子で少しでも伝われば幸いです。