夕張神社例大祭と地域のお神輿とそれを見つめること
昨日5月15日(日)は、炭山祭の流れをくむ夕張神社のお祭り。
満開の桜の中、宮前町も午前中は子供神輿渡御を行いました。
来月には財政破綻表明から10年を迎えるということもあり、市内でも最大規模の神輿渡御を行っている宮前町には、全国紙も含めて数社の取材も入っていました。
たくさんの笑顔が発信されると嬉しいですね。
今年は他地区の子供たちもいつも通りたくさん来てくれたのですが、同時に感じたのは「大人の多さ」。
以前からよく撮影に来るカメラマンの人たちではなく、あまり見たことのない人たちが観光として?記録として?くっついて歩いている印象を受けました。
個人の発信力も、今や重大な影響力を持つ時代。この地域の文化が、夕張の象徴として広く認識されつつあることに、感慨を覚えます。
それと同時に気を配らなければならないのが、生活の場である地域に不用意に踏み込んでくるものへの対処。
綺麗だからって、勝手に人の庭に踏み込んで写真を撮っていいのか?
子供たちの顔を写真に撮って、インターネットに載せていいのか?
「私たちは、見世物じゃない。」
破綻の頃は、「あわれな俺たちを写真に撮りたいんだろうな」とさえいう人もいました。
清水沢プロジェクトは、この点への配慮を一番に優先させたいと考えていますが、実のところ私たちが失敗してしまうこともあります。
暮らしの中にお邪魔させていただく感覚と、その時間の流れに合わせる謙虚さが、生活観光には必要なんでしょう。
お祭りは、見に来た人たちもみんな笑顔でした。これが「見る」だけでなく、「参加する」ことで、もっともっと笑顔が生まれるんだと思います。
そんな場を作ることが、私たちのミッションです。